研究部「腹診班」の発足について

  • 2018.05.13 Sunday
  • 16:35

こんにちは。

研究部の安井です。

 

4月から新しい年度が始まり、みなさんそれぞれ新しい環境の所属になった方も多いと思います。

研究部は、平成29年度は刺鍼技術について研究する「刺鍼班」と、体表の反応から証を導き出す方法を研究する「経絡変動班」の二班に分かれて研究を行いました。

1年間の研究結果は3月例会で高等部以上の講義の時間をいただき、発表させて頂きました。

 

年度が変わって平成30年度は、私の希望で「刺鍼班」のメンバーの皆さんを巻き込み腹診について研究する「腹診班」を立ち上げることになりました。昨年活動していた「経絡変動班」は1年の研究を経て更に研究を深めることを目標に本年度も活動を継続するという流れになりました。

 

今回の研究部のブログは今年度から立ち上がった「腹診班」についてお話をさせて頂こうと思います。

 

元々この研究は、アドバンス勉強会に参加させて頂いた際、指導部の森井先生から腹診の診方について腹診を3層に分けて観察すると勉強になるということをお教え頂き、以来臨床の中で追試しながら自身の腹診を再検討し始めたことが始まりでした。

 

三層腹診とは、具体的に以下の情報を読み取る方法論です。

 

  • 第一層:表層の変化を読み取る。

    =皮膚表面の温度、ザラツキ、発汗の有無、肌理の状態など。

  • 第二相:皮膚のガワの変化を読み取る。

=皮膚表面を引っ張り指についてくる距離の差、皮膚を示指・中指で挟みつまめる皮膚の体積の差など。

  • 第三層:皮下組織から筋層までの変化を読み取る。

    =皮膚に手を当て皮下組織までの弾力を診る、皮膚を押さえた下の抵抗感など。

 

追試してみて分かったのですが、これらの腹診技術で得られた情報から導き出された証は各層で相違がある場合が多々みられました。

また、これらの情報を詳しく読みとらずに証立てを行おうとした時、腹診で得られた情報を脉診やその他四診法で得られた情報に合わせた解釈をして、証立てを行っていることが多いことに気付きました。

また、経絡治療を学び始めた方から、腹診の具体的な診方について分かりやすい図や表になったものがあると分かりやすくなるので、是非実現してほしいというお話を伺う機会があり、腹診について研究部で研究テーマに取り上げて研究したいと思い始めるようになりました。

 

このようなお話を回りの皆さんにお話しさせていただき、興味を持たれた方が増えるのを待ち、この度腹診班発足させていただくことになりました。

 

これらの経緯を踏まえた今年度腹診班の研究の目標は、「初心者(部外者)が見てわかる腹診のケース別チャートの作成」です。

 

具体的には、先にご紹介した「三層腹診」の考え方を参考にして「感覚的な現象」「術者の主観的な変化」をなるべく「言語化して客観的な表現で表せる」ようにすることによって第三者と情報を共有できるようにすることから始め、経絡腹診の実際を誰でもわかるようにして行ければ良いのではないかと考えています。

 

さらにいえば、腹診を・・・

 

,い帖Щ撫前か刺鍼後か。または一連の手技の中でどのタイミングで変化が分かるのか。

△匹海如腹診のどの場所を診ているのか。

だれが:他覚的所見か、自覚的所見か。

い覆砲髻腹診のどのような所見をみているのか。

イ匹里茲Δ法О貭蠅遼‖的な動きを言語化して説明できるのか。

Δ覆鵑里燭瓩法特定の腹診所見を診ることによって何が分かるか。

 

・・・という項目に分けて観察して言葉で表現できるようにすることを目指します。

 

ただ、研究を進める中で研究内容の具体的な手法が変わる可能性があります。このあたりは、実際にやってみないと分からないものもあるので、臨機応変に変化してゆくことになります。

 

今年度の研究には古野先生が顧問としてご助言頂けることになりました。さらに、森井先生にもアドバイス頂けるようにお願いさせていただき、ご了承いただいております。

 

研究部では、6月までお試し参加が可能となっております。研究部に入部資格のある方で、この「腹診の研究」や、「経絡変動班の研究」にご興味を持たれた方は、一度研究部にお越し頂き実際にどのように研究しているかを、是非体験してみて下さい。皆様のご参加を研究部員一同、心よりお待ちしております〜!

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  • 2020.02.02 Sunday
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