過去の刺鍼班と現在の刺鍼班〜進化する中野先生のメソッド2〜脉の幅と硬さへの対応

  • 2018.04.09 Monday
  • 12:00

※本連載は筆者Hiro.Simizの個人的な思考実験です。各関係者の実際の思いとは異なる場合があります。

 

 久しぶりに研究部ブログのこのシリーズを書こうと考えた理由は、補法の手技において中野支部長からある重要な示唆があったからです。

 それは、平成29年度・研究部発表の刺鍼班への講評において示された見解で、遠心性の脉(拡がって幅のある脉)に対しては脉を締めても良いが、求心性の脉(細く締まった脉)に対しては脉を締めてはならないというものでした。なお、細く締まった脉にも2種類あり、1つ目は細く弱い陽虚の脉、2つ目は細く硬い陰実の脉ということです。2つ目の細く硬い脉に対しては毫鍼での対応が可能で、鍼を寝かせてて接触させ、左右圧をかけず抜鍼すれば良いとのことです。当然これには、脉を締めない補法の後、陰実に対する瀉法か和法、あるいは陽経からの輸瀉が必要となります。また1つ目の細く弱い脉に対しては鍉鍼を用いるのが適当のようです。この手技の使い分けは考えてみればごく当たり前のことなのですが、当連載では、メソッドF(福島)は脉の細い人に対して脉幅を出す手技、メソッドY(柳下)は脉の開いた人に対して脉を締める手技だと定義しましたので、誤解が生じてはいけないと思い、追加の章を書かせていただきます。

 補法手技と脉状との関わりを述べるに当たって、脉状については関西支部機関誌「メリディアン」50号・51号に収められた「脉状班3.0」を読んでいただくのが最も早道だと思われますが、一応説明しておきますと、「脉の開き」においては東京本部と関西支部との間に認識の違いがあり、関西支部では脉本来の幅(直径)と脈拍の振動によるブレ・ぼやけ部分との差が「開き」だと言ってきたのに対し、東京本部では脉本来の直径もブレの部分も合わせて脉幅と呼び、その脉幅全体が拡がった脉を「開いた脉」と呼んできたわけです。ゆえに、東京本部では陰虚証の脉は締めれば締めるほど良いとしてきましたし、関西支部では脉の直径(脉幅)を維持しつつブレの部分だけを少なく且つ脉の表面(ガワ)が滑らかになることを「脉が締まる」と呼んできたわけです。つまり「脉の締まり」の定義が東京本部と関西支部とでは全く違っていたのです。

 このことを本連載で語ってきた内容と関連付けるなら、関西支部で一般化していたメソッドFを研究課題としてきた刺鍼班の当初の目的は「脉幅ドカン!」状態を作り出すことだったことが挙げられます。従来の関西支部の方法(メソッドF)は、開いた脉の最表層を締めながら直径に関しては幅を出す(=ブレを少なくする)というもので、脉幅ドカン!でありながら締まった脉を目指すということでした。つまりメソッドFは脉を締める手技に当たるわけです。これに対して、平成26年の研究で取り上げた故・柳下登志夫先生の手技=メソッドYは、「脉は細く締めれば締めるほど良い」とされていた東京本部の手技ですが、本来メソッドYは脉の細い気の病の人や、気虚・陽虚、虚体の人に適合すると考えられますので、締めすぎてはいけないはずです。事実メソッドYの手技は、左右圧は鍼の存在感が判る程度とし、刺し手の接近法も鍼を寝かす方が行いやすいものであり、つまり脉を締めすぎない手技なのです。故にこれは、脉のブレの部分は締めるけれど、元々細めの脉幅は出来るだけ維持するという手技なのです。

 要するに、脉状に合わせて脉を締める手技or締めない手技を使い分ける問題は、東京本部と関西支部との間の脉幅と締まりにおける見解の相違を補正すれば矛盾が無くなる程度の問題だったのです。陽実から陰虚までの遠心性に拡がった脉にはメソッドF、陽虚や陰実の求心性で細い脉にはメソッドYを、飽くまでも程度に応じて使い分けるのが良く、細い脉の中でも弱い脉には鍉鍼による補法、硬い脉には毫鍼の操作方法で対応するということになろうかと思われます。

 ついでに細く弱い脉の患者に対する鍉鍼の使い方についても考察を加えておきましょう。研究部鍉鍼班の結果からも分かる通り、鍉鍼使いにも種類があります。鍉鍼の丸い側の先を穴所(皮膚面)に着けて補うと脉が開き、穴所に着けず2〜3mm上空に留めて補うと脉がより締まるわけです。この脉が締まる上空2〜3mmの部分を鍉鍼班では「気の交流膜」と呼び、交流膜を超えて鍼を進め、限界領域である「気の抵抗膜」を突破すると脉が開いてきます。気虚・陽虚・虚体患者にも程度の差があり、虚性の程度が強ければ脉は締めてはならず、従って鍉鍼の先を着けた方がよく、程度が弱ければ脉は多少は締めてよく、従って鍉鍼の先は着ける必要性が特に無いということです。

 以上をスペクトラムに表すと、陽実:毫鍼(メソッドF・左右圧100〜80)、陰虚:毫鍼(メソッドF or メソッドY・左右圧80〜50)、陰実:毫鍼(メソッドF or メソッドY・左右圧70〜30)、陽虚:(メソッドY・左右圧30〜鍉鍼・浮〜鍉鍼・着)ということになるでしょうか。            Hiro.Simiz

 

過去の刺鍼班と現在の刺鍼班〜進化する中野先生のメソッド1〜刺鍼指導中の文言の変化

  • 2016.02.06 Saturday
  • 14:00

 ※本連載は筆者Hiro.Simizの個人的な思考実験です。各関係者の実際の思いとは異なる場合があります。

 過去7回の連載を行った「過去の刺鍼班と現在の刺鍼班」ですが、もう少しだけ言っておくべきことを追加したいと思います。本連載では、福島弘道先生を起原とする脉を大きく動かす補法手技をメソッドF、柳下先生が改良を加えられた患者への負担を少なくして持続的な回復を図る補法手技をメソッドYとして進めてきました。東洋はり医学会関西支部および研究部で普通に行われてきたのはメソッドFでしたが、特に増加傾向にある気の病の患者や虚体患者への対応を再考した結果メソッドYもマスターする必要があると判断され、研究部刺鍼班でもその研究に着手しました。そして2014年度には一定の成果がまとめられ、現在も続行中というわけです。
 そんな中、柳下先生の補法手技(メソッドY)を研究部で重点的に指導していただいた中野支部長の補法手技には、現在若干の変化が見られるようです。これに対する私なりの考察を、本連載の拾遺として書き留めておきたいと思います。

 現在勉強会などで、
中野先生に刺鍼指導された時には次のような指示が飛ぶと思います。

1. 鍼先がツボを捉えたら、押し手の影響を限界まで少なくするために押し手をほんの少し引き上げる。

2.(鍼がスムーズに刺入されるように)押し手の左右圧を緩める・緩める・緩める…。

3. 鍼を進めて目的の深さに達したら、後は術者に任せ、術者のタイミングで抜鍼。

 「過去の刺鍼班、現在の刺鍼班6」で紹介したメソッドYとはかなり違うようです。
これをどう考えたら良いでしょうか。

 まず1.は下圧を無くすということでしょう。この時引き上げられた鍼を、運鍼によって元の位置へ戻さねばならず、またさらに目的の深さまで確実に鍼先を運ぶ必要があります。だから2.でスムーズな刺入・運鍼ができるようにするわけです(左右圧を緩めずに運鍼すると、そのまま下圧につながる)。そして、3.は文意のままです。


 ここでメソッドYの再確認です。以下は上記に関連するメソッドYの刺鍼操作の文言の半部分(鍼先が二次元的にツボを捉えてからの工程)です。

鍼を進めていき、それ以上進まなくなった所で運鍼を止め、その位置を抵抗(目的の深さ)とする。
鍼先が抵抗に当たると、衝突的にならないように左右圧をかけ、押し手に感じる鍼の存在感が無くならない程度の圧を保持する。
※鍼を押し続けている間に気が補われているという考え方があり、左右圧の役割は鍼が抵抗より先に進まないためだと思われる。
それから余り時間を置かず、弦絶のスピードで抜鍼する。
抜鍼時、鍼体が押し手の拇指と示指の間を通過すると同時に、押し手の形のまま穴所にポンと蓋をする。その後改めて拇指または示指で鍼口を保護するように蓋をする。

 中野先生の新メソッドの1.2.と3.の前半部分の工程は、メソッドYの困ら擦泙任良分を、犯しやすい過ちに注意喚起しながら、極めて解りやすく伝えるべく表されたものだと言えます。修亡悗靴討蓮中野先生は現在あまり重きを置いていないように感じられます。
 このような変化は、余剰をそぎ落としていった取捨選択の結果であり、基本はメソッドYと変わりないものだと感じられます。なお上記の内容は、診脉しながらの刺鍼指導の際に伝えられることであり、臨床で術者が一人で補法手技を行う場合には、これまで通りのメソッドYやメソッドFを、手順を確認しながら丁寧に遂行することに変わりはないと思われます。      Hiro.Simiz

 今年度の研究部刺鍼班は刺し手の研究を行っております。成果をまとめた発表は2015年3月27日の例会で、高等部以上の方に聞いて頂けます。どうぞ、ご期待ください。

過去の刺鍼班と現在の刺鍼班7〜メソッドFとメソッドY、それぞれの生理作用

  • 2015.04.14 Tuesday
  • 16:00

 ※本連載は筆者Hiro.Simizの個人的な思考実験です。各関係者の実際の思いとは異なる場合があります。

 前回はメソッドFとメソッドYの手技の違いを各段階で比較しました。今回はそれぞれの出す効果の意味を考えてみたいと思います。と言いましても、それぞれの効果を論理的・科学的に検証できるはずもないため、東洋医学的解釈からの推測に留まるのですが…。

 脉が引き絞られるように硬くなっている場合には、補法が成功すれば柔らかくなり、それに伴って脉幅も出ると思われますが、メソッドFでは、その手技において「術者の気を入れよう」あるいは「術者の気で患者の気を動かそう」と図ることで五臓の働きを増し、それによって脉外に停溜した水滞や血滞を脉中に戻すことができ、さらに大きく脉幅を増す(ドカン!)のではないかと推測しました。具体的には、各蔵の機能は以下のような作用によるかと思われます。
 腎は身体中の余分な水を腎の周辺に集めて貯蔵し、津液を必要とする脾胃や他の蔵府に受け渡し、脾胃の働きが気血津液を増やすことに貢献します。肝は身体中から集められた血を、肝気の疏泄作用により肝経→中焦→肺経と循らせます。脾は腎から供出された水を胃という鍋に貯め、水穀を腐熟して気血津液をつくり、それを各部位へ運化しています。肺は衛気と津液を上焦から散布し、衛気の流れが脉中の血を推動します。
 各証において適切な補法(※メソッドF)が行われれば、これらの臓器の働きが高められ、それにより身体各部において血滞・水滞が除かれ、その結果として血量が増して脉幅が太くなると考えられます。

 なお、現在の関西支部の各証における選穴では、肝虚証では水穴、腎虚証では金穴か水穴、脾虚証・肺虚証では土穴か金穴がスタンダードとなっています。これは難経69難に則った取穴という理由以外では、池田太喜男先生が多用されていた選穴だと思われます。その選穴の意味は、気血水を大きく動かせるためではないかと考えられます。

 それでは、脉幅をあまり大きく広げず硬軟の度合いも適切なものにすると考えられるメソッドYでは、どのような生理作用が働くと考えれば良いのでしょうか。

 ここから少し突っ込んだ蔵象論(五臓六腑の生理)の話になります。腎には親から受け継いだ「先天の気」が備わっているとされます。先天の気は人が生きていく上で消費し尽くすわけにいかないため、脾胃でつくられる気血津液が「後天の気」となって常にこれに補われます。これをもう少し詳しく述べると以下のようになります。腎には陰気の元としての「腎精」があり、また陽気としての「命門火」=「三焦の原気」が存在しています。そして、水穀から脾胃でつくられた津液が常に腎の陰気として腎精に追加され、血の中の津液が少なくなって心が熱くなりすぎた場合や、外邪や内熱などの理由で他の臓器が熱せられた場合にも、津液を心・肝・脾胃に多めに送ることで血の量を増やしてクールダウンを図るわけです。また脾胃でつくられた後天の気の一部は心包の相火を介して下焦まで降り、腎の陽気(命門火)となり、身体中から冷えた津液を腎に集めるための熱源・動力源としての三焦の原気にもなると思われます。このように腎陰が心陽を抑制し、心陽(相火)が腎陰を制御するような関係は心腎相交と呼ばれます。またこの三焦の原気は、胃から宗気、小腸から栄気、大腸から衛気、つまり各種の後天の陽気を蒸し出す際の熱源ともなります。

 メソッドYの場合は、メソッドFのように五臓に直接働きかけることで血や津液を動かして血量を増やしたり脉幅を拡げたりするよりも、むしろ三焦の原気の方に働きかけ、生み出された陽気により巡り巡って五臓六腑の働きを増し、後々その結果として血量増大や脉幅拡大といった変化に行き着くと考えられます。つまり、このメソッドは患者の現在ただ今の身体状況に見合った適正な蔵府の働きを促し、脉もそれに応じたものとなり、そのため虚体患者や虚の病態の患者においても、身体や脉に負担をかけることなく治病効果が出せるのだと推測されます。
 このように考えてくると、持続的に生命力を高めるという大目的に合致するのは、メソッドYの方に分があると考えられます。しかしまた、動きにくい器質性疾患や緊急に大きく脉を動かさねばならない急性症状の場合にはメソッドFに分がありそうです。すなわち、旧刺鍼班の扱ったメソッドFは器質性疾患(血の変化)の早期治癒および急性症状の緩和、新刺鍼班の扱うメソッドYは慢性的な機能性疾患(気の変化)の持続的な治癒を得意とするわけです。ゆえに、これら両方のメソッドをマスターしておき、必要に応じて使い分けるのが本物の上工だと言えそうです。

 さて、これまでの本連載では、何度か人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」で例えてきましたので、最後もそれを踏襲しましょう。患者の脉幅を大きくして滞留した気血水を流すメソッドFは、吸血鬼だけでなく生命体にもダメージを与えてしまう、いわば「弾く波紋」です。患者の三焦(丹田)に種火を点けて五臓を働かせながら負担をかけない程度の脉を持続させるメソッドYは、生命体に与える影響を極小にし、水や油を固めたり吸い付いたりする「くっつく波紋」です。後にジョセフ・ジョースターの妻となるスージーQに取りついた柱の男・エシディシの脳髄を引き剥がすため、ジョセフが弾く波紋をスージーの全身に、相棒のシーザーがくっつく波紋を心臓部に流してプラスマイナス・ゼロにしたシーンをご記憶の方もおられるでしょう。

 東京本部の相克調整における本証と副証においては、より虚性の強い側(本証)の二経にメソッドY、虚性のそれほど強くない相克側(副証)の経にメソッドFを行えば負担が少ないと思われます。さらに、相克経が実証であるなら瀉法を施すということになるでしょう。

 研究部刺鍼班では、メソッドFとメソッドYのどちらの研究も未だマスターレベルには遠く、我々の研究には全く果てが無いように思われます。刺鍼班の活動はこれからも続いていかねばならないと思うわけであります。
 以上長々とお付き合い頂きありがとうございました。  (了)     Hiro.Simiz

過去の刺鍼班と現在の刺鍼班6〜メソッドFとメソッドYの比較

  • 2015.04.11 Saturday
  • 08:45

 ※本連載は筆者Hiro.Simizの個人的な思考実験です。各関係者の実際の思いとは異なる場合があります。

 いよいよメソッドF(福島弘道先生から関西支部に受け継がれた補法手技)とメソッドY(柳下登志夫先生が中心となり東京本部で深化した補法手技)の手技の比較に入ります。

★メソッドF

経に随って取穴する。
押し手を静かに構える。
刺し手で鍼柄の竜頭を軽く持つ。
押し手の拇指と示指の間に鍼を入れ、静かに鍼を穴所まで進める。
鍼先が穴所に接触したら、静かに刺入する。
鍼先が抵抗に当たったところで催気を(自分の得意な方法で)行う。
※研究部旧刺鍼班(2007年度)では、物理的抵抗の前後に本当の目的の深さ(脉変ポイント・催気ポイント)があるとし、それを体感で探る方法を検討した。また集中を高め、適度な左右圧をかけながら催気することを提唱した。
抵抗が緩んだのを度として、左右圧を100%かけ、去ること弦絶の如く抜鍼する。
※物理的抵抗が催気ポイントではないため「抵抗が緩む」ことを「気が至る」ことの指標には出来ない。結局、術者の裁量(体感など)に任されるのだと思われる(2009年度「刺鍼者名鑑」)。また左右圧100%は脉が悪くならない最大限を適度な左右圧とした(2009年度)。
抜鍼と同時に押し手の拇指または示指で鍼口を閉じる。

 これは勉強会で補法手技を実践する際に口頭で唱えたり、自分の臨床で患者さんに補法を行う際に心の中で確認したりするのに便利な順を追った文言です。ちなみに、研究部(旧刺鍼班)で検討した事項を※として入れました。

 これがメソッドYではどう変わっているのでしょうか。

 新刺鍼班で研究したメソッドYでは,鉢△脇韻犬任垢、それ以降がかなり異なってきますので、手順ナンバーをローマ数字に替えています。また異なっている場合は、その意味するところの推測を(理由)として書いています。

★メソッドY

経に随って取穴する。
押し手を静かに構える。
鍼柄と鍼体の継ぎ目を指腹で柔らかく持つ。
(理由)鍼柄の先を持つより鍼がたわみにくい。
押し手の拇指と示指をほんの少し開いておき、その間に鍼を滑り込ませ、やや合谷よりに鍼先を着地させ、ツボのある方へ滑らせて入れる。
(理由)押し手と刺し手の間を進めて直接ツボに鍼先を接触させるよりも、経上を滑らせた方が陥凹部(ツボ)に入りやすい。
※皮部を流れる衛気を鍼先にまとわせて穴所に入れるイメージかと思われる。
モデル患者の経絡の上流に術者の刺し手を置き、その3〜5指を軽度屈曲位にして鍼を支え、拇指と示指の軽い屈伸運動を使って徐に進める。
(理由)手や肘、肩で鍼を押すと姿勢に影響を与えて脉が硬くなる恐れがあり、これを防ぐ意味があると思われる。指の関節の屈伸ならクッション効果がある。
鍼を進めていき、それ以上進まなくなった所で運鍼を止め、その位置を抵抗(目的の深さ)とする。
(理由)柳下先生は「鍼を構えて5秒以内に気が至る」と仰った。それが正しいなら、抵抗を探っていてはその間にも「気の至り」を過ごすことになる。
鍼先が抵抗に当たると衝突的にならないように左右圧をかけ、押し手に感じる鍼の存在感が無くならない程度の圧を保持する。
※鍼を押し続けている間に気が補われているという考え方があり、左右圧の役割は鍼が抵抗より先に進まないためだと思われる。
それから余り時間を置かず、弦絶のスピードで抜鍼する。
(理由)構えて5秒で気が至るなら、抜鍼まで時間をかけてはいけない。また柳下先生は「鍼体に付着した患者の脂を押し手で拭うようなイメージ」という表現をされたが、これは意識の問題であって実際のスピードは弦絶だと思われる。
抜鍼時、鍼体が押し手の拇指と示指の間を通過すると同時に、押し手の形のまま穴所にポンと蓋をする。その後改めて拇指または示指で鍼口を保護するように蓋をする。
(理由)従来の抜鍼では鍼体が通過すると同時に押し手の片方の指を外し、もう片方の指を鍼口側に倒して蓋をしたが、柳下方式の抜鍼では、この不自然な動きが無く滑らかであり、蓋をするスピードも速くなる。

 二つのメソッドはずいぶん異なっているように思えます。やはり大きく違っているのはΑ銑─吻察銑宗砲任靴腓ΑΔ虜典い砲弔い討修良塒從世呂海譴泙任力∈椶粘に述べましたので、ここでは繰り返しません。
 その他の検討事項や、それぞれのメソッドの効果については、今回も十分長くなりましたので次回に回します。(続く) Hiro.Simiz

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