研究部について

  • 2017.06.16 Friday
  • 06:54

(固定記事)

●概要

東洋はり医学会関西(支部)の研究部には、入会4年以上すなわち研修部1年の在籍を経た人が所属することができます。希望者のみで構成され、自分達で定めたテーマについて研究する過程で研鑚を重ねるところです。基本的には指導の先生はつかず、研究部員だけで運営されます。

 

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平成29年6月例会

  • 2017.06.16 Friday
  • 05:46

 

先月は昨年度の研究部員と指導講師・指導補佐の先生方とで指導部研究部の合同勉強会がありました。

そこで色んなご意見をいただきましたが、こういう過程を経て一歩一歩進んでゆくものだと思います。

 

今月、本田先生の反応点班(正式名称未定)は4名のリーダーさんが事前に計画し、小班の班長として進めて下さいました。

頼もしいところです。

 

刺鍼班はメンバーが8名になりテーマは刺鍼の角度。

 

これから楽しみです♪
(あきもと)

平成29年5月例会 〜刺鍼班〜

  • 2017.06.09 Friday
  • 08:36

 

刺鍼班発表ウラ話

 

こんにちは!
研究部刺鍼班の安井です。

 4月から、前年度の研究部刺鍼班のメンバーが中心となり新年度は福西新班長のもと、新入部員が入るかも・・・という状況で新体制の刺鍼班が始動しています。

 

前年度の刺鍼班は押手を穴所から浮かすとどうなるか?というテーマで研究を進めてきました。
今回は、前年度の研究結果から個人的に分かったことをご紹介させていただこうと思います。

 

平成28年度の研究では、押手を穴所から離す距離を測定した結果から、5月から10月までの温かい季節は、穴所から押手を浮かせた方が良い脉になり、11月以降の寒い季節は、穴所に押手を密着させた方が良い脉状になるということが分かりました。

このことについて古典の文献には、次のような記載があります。

 
「素問・診要経終論第十六」には、「正月二月、天氣始方、地氣始發、人氣在肝、三月四月、天氣正方、地氣定發、人氣在脾、五月六月、天氣盛、地氣高、人氣在頭、七月八月、陰氣始殺、人氣在肺、九月十月、陰氣始冰、地氣始閉、人氣在心、十一月十二月、冰復、地氣合、人氣在腎、」とあり、月別に陽気がある場所を示す記述があります。
「霊枢・終始第九」には、「春の気は毛にあり、夏の気は皮膚にあり、秋の気は分肉にあり、冬の気は筋骨にあり」とあり、季節毎の陽気がある場所を示す記述があります。
また、「難経・第七十難」には、「七十の難に曰く、経にいう、春夏は浅く刺し、秋冬は深く刺すとは何のいいぞや。然り。春夏は陽気、上にあり、人気もまた上にあり、故にまさに浅くこれを取るべし。秋冬は陽気、下にあり、人気もまた下にあり、故にまさに深くこれを取るべし。」との記述があり、「春夏は陽気が昇る時期だから、人体でも陽気は表面に多い、だから浅く刺さないと気が無くなってしまう。秋冬は陽気が沈む時期だから、人体でも陽気は少し深い部分にある。だから深く刺さないと効果はない。」ということが述べられています。

 

これらの事を踏まえて、二十四節気の立春、立夏、立秋、立冬と実験日を重ね合わせてみます。
二十四節気は、太陽の天球上の通り道である黄道と天の赤道の交点である春分点を基点として24等分し、導き出された15度ごとの黄経上の特定の度を太陽が通過する日に暦を配当する方法が用いられています。元々太陰太陽暦の運用の中で用いられてきた方法なので旧暦の日付とは約一か月ズレが生じますが、それぞれの暦の意味合いは旧暦も新暦も関係無いので以下は新暦の日付でご説明させて頂きます。

 

平成28年の立夏は5月5日で立秋は8月7日でした。暦法上、立夏から立秋までが夏なので、実験が行われた、5月22日、6月19日、7月17日、は暦の上で夏に行われたことになります。
つづく立冬は11月7日でしたので、暦法上、立秋から立冬までが秋ということになります。実験を行った、9月18日、10月16日は暦の上では秋に行われたことになります。
立冬の次の立春は2月4日です。暦法上、立冬から立春までは冬なので、実験が行われた11月27日、12月25日、1月22日は冬に行われたことになります。

 

以上を重ね合わせると、暦法上の夏と秋には穴所から押手を浮かした方が良い脉となり、冬は穴所に押手を密着させた方が良い脉になるということが言えることが分かります。これは、天の陽気の運行と人体の陽気の巡りの一致を表していると言えます。
また、穴所から押手を浮かせる距離についても、季節が夏に近づくにつれ大きくなり、夏から冬になってゆくにつれて小さくなる相関関係が確認されました。
以上のことから実験の結果は、暦法上からも、古典の文献に記載された内容とも一致するといえるのではないかと思われます。

 

次に、穴所から押手を浮かした方が良い脉状になる夏の時期の中、穴所に押手が密着した方が良い脉になった症例が一例だけありました。この病症を具体的に検討すると、被験者は風邪の引き始めであり、「陽虚証」で証を立てていたことが分かりました。このことから、陽虚証であれば体表を覆う陽気は減少している訳であり穴所と押手の距離は小さくなることに矛盾は無い事を示すものになっていると考えられます。

 

また、穴所から押手を浮かせることによって補法の時に穴所の蓋が遅れ脉状が乱れる可能性を考え刺鍼後1分間経過した後に脉状を調べましたが、距離が空きすぎると蓋が間に合わず良い結果を残すことが出来ませんでした。穴所から押手の距離の値と脉状の良否との相関性を調べたところ、穴所から押手を浮かせる限界距離は3〜4mmではないかと思われます。ただし、これは術者の技量によって左右される問題もあるのでこの数値は絶対のものではないといえます。

 

5月例会後に行われた指導部・研究部合同勉強会の場で、実際に押手を穴所から浮かす手技を皆さんに体験していただいた中で、「押手を浮かす手技はみんなが出来る手技では無い。」「押手を浮かした状態で取穴してそこから鍼を通すと穴所からずれてしまい良い結果につながらない。」「押手が重い傾向が見られるので浮かすまでいかなくても、より軽い押手を追及するのは良い。」というご意見をいただきました。

 

以上の結果・ご意見を踏まえ、ではどのようにすれば臨床に活かすことが出来るのか?ということで、思うところがあり個人的に実験していることがありますが、まだ確証には至っていません・・・(^^;
露骨に押手を浮かさずに季節によって変動する陽気の厚みと押手からの影響を最小限にできるような方法。。。
やってみてハズレでなければ、またブログでご紹介させていただきます〜!
ハズレだったら、このまま無かったことにしますので、悪しからずご容赦ください。

平成29年4月例会

  • 2017.04.21 Friday
  • 10:38

JUGEMテーマ:鍼灸・漢方・東洋医学

 

研究部に新しい風が吹いています。

 

 今月から新年度です。3月の発表の最後に本田先生から新班設立のお話がありましたがいよいよスタートです。先月お申し出いただいた16名の方を迎えて新しい研究部の活動開始です。

 

 午前1コマ目は中野会長による「東洋医学から観たアトピー性皮膚炎の病因病理」を全員で受講。2コマ目に研究部の部屋に集まり、研究部の仕組みなどについて説明の後、刺鍼班と本田先生の新班の2つに分かれました。昨年まであった体表観察班は解散です。(しかしまだ残っているイベントは裏で継続。)午後は、痒みと鼻症状に関する取穴実技と、各班の実技を行いました。

 

 刺鍼班のベテラン勢のみなさんは臨床での気づきを確かめる場として楽しんでおられます。この空気はとても大事なものだと思っています。

 

 一方、大勢の新メンバーが多数を占める新班の様子は今までにない景色。本田先生の反応点を活用した手法に取り組む班で、まずはその反応点を教わるところからスタートです。本田先生も最初の説明で「受けてるだけじゃなくて積極的に意見を出してより良いものに」という主旨のことを言われたように、アウトプットが大事だと思います。どんどん意見・感想をシェアしあえるよう、私も遠慮なく参加したいと思います。

(あきもと)